先が見えればそれだけ、現在何をしたらいいのか、何をすべきなのか、が見えやすくなる。二人のプロジェクトへの取り組みについても同じである。私は、二十五歳で結婚したとき、老後のことにまで考えが及ばなかった。老後、自分かちがどんな暮らしをしているのか。どういう家に住み、どういう生きがいをもつことになるのか。そうした将来展望をお互いに示し合って、そのためには今からどのようなことをしておいたほうがいいのかを語り合う。それはきわめて大きな意味のあることだ。それはいわば人生のプログラムである。長期的視野に立った計画的な人生を生きれば、次にしたほうがいいことがどんどん見えてくる。日々の繰り返しが単なる繰り返しではない意味をもつようになり、人生に飽きが来ない。無為に過ごすこともなくなるだろう。もちろん人生は何もかも自分の思惑どおりに運ぶわけではない。