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プラダとLVMHの戦いとは

創業者一族の経営から離れたグッチは、アメリカのウォールストリートとオランダのアムステルダムで株式を公開、資金力を強化してハーバード大学卒業のデーソーレ現会長が経営にあたるようになってから、ふたたび上昇気流に乗り、ブランド人気もあいかわらず高い会社になっている。いっぽう、同じイタリアでここ20年ほどのあいだに急激に成長してきたのが、同じ皮革製品からスタートしたプラダ。バッグだけの人気を見れば、最近の日本ではプラダの勢いのほうが勝っているといっていいほどだ。その新勢力プラダが、名門グッチの株を取得したのが1998年6月のこと。まず5パーセントを買い、半月ほどのあいだに、さらに買い増しして9.5パーセントまで占めてしまったのである。これを欧米の新聞が、「プラダがグッチを買収する?」と書きたてて騒然となった。ほかにもグッチの株式を所有している企業はなくはないのだが、それでも最大5パーセントどまり。プラダがいちやく最大株主の座に躍りでたうえ、必要とあらば株主総会で経営に口をだせるくらいの力をもつことになる。「あくまで優良企業への投資目的」というプラダのベルテッリ会長に対し、これはプラダの経営戦略だとする見方が、大勢を占めるようになっている。また、同じ高級ファッションブランドとはいっても、市場の最終ステージである顧客ターゲットはすこし異なっている。流通面で協力しあったり、店舗を共同にしたりすることで、どちらのブランドにとってもプラスになるのでは……との見方もあった。ところが、99年に入って急展開。LVMHグループのアルノー会長がグッチの株の3分の1までを買収し、この株買い占め合戦の勝者となってしまったのだ。はたして、グッチをめぐって、どういう結末をむかえるのだろうか。