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目的地は?車内に充満する不安

夜七時、予定通りバスがホテル前に到着した。空調の効いたなかなか立派なバスだった。僕らに切符を売ってくれた男は現れなかった。一応、切符は受けとっているが、そこには目的地は書き込まれていない。バスの座席はすでに半分ほど埋まっていた。ハノイからラオスに向かう人がこんなにいるとは思わなかった。ところがハノイを出発したバスのなかで、新たな不安のなかに放り込まれてしまった。隣に座った欧米人の男性が行き先を訊ねてきた。

[参考]
京王プラザホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad332943/

ホテル法華クラブ大分 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad322002/

いわきワシントンホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad348856/

僕はなんの疑問も抱かずに、ラオスというと、彼の顔に戸惑いの色が広かった。「俺の行き先はフエなんだ」「フエ?」車内ではあちこちでそんな会話が交わされていたらしい。皆、なんの説明も受けずにこのバスに乗せられたのだが、隣に座る客に聞くと皆、行き先が違うのである。フエ、ダナン、ホーチミンシティといったアジアハイウェー一号線の街なら、南下するという方向は同じだからそれほど動揺はしない。しかし僕らのように、ラオスなどといわれると混乱してしまう。まさかこのバスはフエやダナン経由でラオスに向かうわけではないだろう。