ミラノのドゥオーモとスカラ座の中間にある「ガッレリア」は、私が最も気に入っているショッピング・アーケード。正式には、「ガッレリアヴィットリオエマヌエーレ」という名称です。中央の十字路の天井には、4枚のフレスコ両。各々、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、アメリカを象徴した絵が描かれています。アーゲートの舗道は大理石によるモザイク意匠。世界一美しく、そしてカルチャー度の高いショッピング街だと思います。イタリア人はもとより、世界各国からの旅行者で賑うのがこのガッレリア。プラグやボルサリーノ、エミーリオープッチなどの有名ブランドーブティックや、小粋なレストランやカフェ、興味深い老舗の書店、各種専門店が並んでいます。ガッレリアの横道にそれたところに、小さな小さな洋品店を見つけたのは、3年前のこと。なにげなく立ち寄ったその店にはツーリスト客の姿など皆無。いかにも常連客らしいふたりのミラネーゼ女性が買い物をしていました。希望の品がなかったようで、取り寄せ注文にする様子。なにやら、熱心にリクエストをしていました。その間、小さな店内に置かれた品をじっくり拝見。スーツから下着、替え衿などもあり、なにやら高級雑貨店のムードです。各品に共通しているのは、上質素材使用のシンプルなデザインだということ。