好き者が集まって版を起こして配るんだよ。江戸の後川あたりから盛んになったんだろ。いまでも続いてる。千祉参りってのがあって、行った先の神社で札を納める。これをいろいろにいじって、絵を付けたのなんか交換するようになった。会は二百人くらいのものが多い。名前だけの小さな札ね、あれは個人の札だよ。これはひとりひとりが刷って配る札。あとは会でこういうのをやろうって案がまとまれば、みんなから作るお金を集めて版を起こす。これが楽しいわけよ。変わった趣向でやる。配るときはただ。みんなお金出してるわけだから。これは神田の山車を絵にしたものだね。三十六山車があるから、札も三十六枚になる。出した当時、昭和三十六年だよ、六枚ずつ六回に分けて出した。その頃の原価で六枚千五百円くらいだろう。今は、市場で六、七万かな。商売人が売って二十万にはなる。時代はまず、札に刷り込まれてる名前ね、これで見当がつく。この人が入ってるんなら大正あるとか。あとは紙、絵の具、刷り上がりで見る。このへんは浮世絵版画の見方と同じです。